TESになるには、日本衣料管理協会の行う認定試験に合格しなければなりません。試験は、短答式と記述式の2つに分かれ、短答式では繊維製品の品質管理の業務に必要とされる基礎知識を、記述式ではその応用能力をためします。
科目数は短答式が3科目、記述式が2科目で計5科目です。各科目の出題の範囲の概要は次のとおりです。

試験科目

短答式試験[基礎知識を問う]

繊維に関する一般知識
(1)繊維の種類と性質
(2)糸、布地等の種類・製造・性質
(3)染色・加工
家庭用繊維製品の製造と品質に関する知識
(1)衣料品等の企画・設計、製造
(2)衣料品等の要求項目と消費性能および試験法
(3)品質管理と品質保証
家庭用繊維製品の流通、消費と消費者問題に関する知識
(1)消費者行動とその調査方法
(2)消費者問題と消費者政策
(3)経済の変化と衣料の流通・消費
(4)衣料品等の消費と消費者苦情、環境問題

記述式試験[応用能力を問う]

事 例
事例の試験では、繊維製品の品質・性能に関する消費者苦情の発生を未然に防止するための製品企画および品質管理に関する応用能力の有無を問います。
評価は、苦情発生原因の究明、再発防止策など問題解決の的確性に主眼をおきます。
論 文
論文の試験は、社会および繊維産業の現状の理解のうえに、TESとして必要な識見を問うものです。
評価は論点の的確性、内容の深さおよび論旨の一貫性によります。

※試験時間は各科目60分

受験資格

受験資格に制限はありませんので、どなたでも受験できます。

試験免除

5科目のうち『繊維に関する一般知識』には試験免除の制度が設けられています。
免除審査で免除が認められますと、この科目だけ試験合格と同じ扱いになります。
『繊維に関する一般知識』の免除申請ができる人は、次の「資格免除」に該当する人です。

資格免除

該 当 者 一般社団法人日本衣料管理協会が審査・認定した衣料管理士の称号をもつ人。
申請に必要な
添付書類
・衣料管理士資格認定証の写

[注意]
 1.申請が認められなかった人は、『繊維に関する一般知識』の試験を受験することが必要です。
 2.免除の可否は審査によって決ります。申請することが免除されることではありません。
 3.免除判定申請には、受験料の他に免除判定申請料6,600円がかかります。
 4.すでに免除された人はあらためて免除判定申請する必要はありません。

◆免除制度における「学歴免除」「職歴免除」の廃止

2020年より「学歴免除」および「職歴免除」が廃止となりました。 なお、「資格免除」については、従来どおり継続します。


◆「学歴免除」「職歴免除」の有効期限の変更

また、免除が認められた場合、永久的に『繊維に関する一般知識』が合格扱いとしていましたが、今回の変更に伴い、これを2020年以前に認められた「学歴免除」および「職歴免除」の合格扱いの有効期限を2022年の試験までに変更します。

とりだめ方式

合格した科目は合格した次の年から数えて3年間有効です。
例えば、2019年度の試験で合格した科目は2022年度まで有効になります。
従って、1回の試験で、すべての試験科目を合格して資格をとることもできますが、4年間で段階的に5科目を取得し資格をとることもできます。

登録

繊維製品品質管理士証の交付

試験に合格し、繊維製品品質管理士として登録された方には『繊維製品品質管理士証』を交付します。
(ビジネスの場で携行できるTES証カードについて →PDF)

登録の有効期限

繊維製品品質管理士の登録有効期限は、登録された日から5年間です。

登録の更新

登録を更新するときは、有効期限の最後の1年間に協会の行う『登録更新試験』に合格することが必要です。