TESとは

繊維製品品質管理士(Textiles Evaluation Specialist=TES)は、昭和56年度に通商産業省の告示(平成9年12月18日廃止)に基づいて生まれたもので、消費者に供給される繊維製品の品質・性能の向上を図ったり、繊維製品の品質について消費者からクレームが出ないように、それらの製品の製造や販売を行う企業のなかで活躍するスペシャリストです。その狙いは企業活動の合理化、消費者利益の保護、企業と消費者の信頼関係の改善にあります。

TES資格を持っていると、取引先に対して技術・品質面の安心感を与えることができます。また、業種が違っても相互にTESであると共通基盤に立てて商談や交渉をスムースに運ぶことができます。TESが名刺に『繊維製品品質管理士(TES)』と印刷するケースが増えている理由はそこにあります。高度に磨かれた消費者を相手にするファッションビジネスでは、TESに相当する知識・技術が業界人必携のものとなってきました。

TES制度は、人材の高度化・専門化の手段として最も信頼のおける制度と評価されています。
社内の昇格試験や能力開発など社員教育の一環としてTES制度が活用されています。

ファッションビジネスは多段階の業種で成り立っていますが、TESはこの中で「品質」に関する消費者の要求を、小売→アパレル→テキスタイルとつなぐ情報伝達の役割を果たしています。すなわちTESは、消費者情報について業界と消費者の間のパイプ役を果たしています。

TESとは

繊維業界の素材、加工、縫製、流通など、それぞれの業種の業界団体で構成される『TES制度推進協議会』を日本衣料管理協会内に設け関係業界との疎通を図り業界の諸情勢をダイレクトにTES制度へ反映しています。これによりTES制度が業界から遊離することのないよう配慮しています。

TES制度推進協議会